BG(ブチレングリコール)
ブチレングリコールは保湿効果がありながら、サラッとベタつかない感触が特徴です。吸水性と保水性があり、水と馴染み、角質層にうるおいを与えて、肌のキメを整える効果も期待できます。多くの化粧品に使用されるため、注目度が低くなっていますが、エイジングケア化粧品に良く使われる代表格でもあります。
ブチレングリコールの機能
化粧品にブチレングリコールを配合すると使い心地が良くなることから、テクスチャ調整にも使用されます。また、植物エキスを溶かす抽出溶媒としての働きもあります。(抽出溶媒とは、微生物などを抜き出し、一定の状態を保ちながら、人工的に増殖などをさせることです。)
さらに、菌をおとなしくさせ、菌が育ちにくい環境をつくる静菌作用があります。これにより、10%以上の配合でパラベンやフェノキシエタノールなどといった防腐剤の配合量を減らすることがあります。
刺激もほとんどなく安全性も高いため、アレルギーなどの報告はほとんどありませんが、アトピー性皮膚炎の場合に反応を起こす可能性があります。防腐剤無添加でBGの静菌作用を発揮させているものは15%以上の高濃度配合になりますので注意が必要です。
サラッとベタつかない成分
「肌の潤いはほしいけれどベタつくのはいや…」
そういったニーズに応えた成分のひとつがブチレングリコール(BG)です。
うるおいとサラサラ感を叶える成分は他にもポリマーやシリコーンなどがあります。ポリマーは安くて腐りにくいため、多くの化粧品で配合されています。
これらは水と結びつく力が強く、多くの水をかかえる性質を持っているからです。つけて少し経つと薄い膜になってサラッとしたハリ肌の感触をつくります。
ただし、肌をラッピングする感じになるため、つけすぎると肌が弱ることもあるため、過剰な使用は控えるようにしましょう。