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自然派化粧品とは?安全性と誤解

「ナチュラルコスメ」や「オーガニックコスメ」

「ナチュラルコスメ」や「オーガニックコスメ」と呼ばれる自然派化粧品が増えていますね。
「ナチュラルコスメ」の多くは天然の植物由来エキスが配合されたもので、「オーガニックコスメ」は、科学肥料や農薬を使用していない(または制限されている)植物由来のエキスが配合されたもののことです。どちらも肌にやさしく安全なイメージですが、実は自然派化粧品には統一された明確な定義はありません。

植物由来のエキスと聞くと自然なものなので肌にも安全であるという印象を受けますが、合成成分と同じで肌にやさしいものとそうではないものがあり、まれにアレルギー反応などが起こる場合もあることに注意しなければいけません。

植物由来エキスは天然の有効成分が含まれているという意味であり、有効成分以外の混入成分については触れていない商品もあります。一方、合成成分は石油などから化学合成されたものや、植物エキスを高純度で抽出して化学合成したものなどがあり、使われている成分が比較的はっきりとしています。

「ナチュラルコスメ」や「オーガニックコスメ」という言葉だけで安心するのではなく配合されている成分がどのような成分なのか、そしてその成分が自分の肌に合うのかどうかが大切です。

「無添加化粧品」と「ノンケミカル化粧品」

「無添加化粧品」と銘打つ化粧品が大変注目を浴びた時期がありました。
流行当時、アレルギーなどを起こす可能性がある成分を薬事法にて「表示指定成分」として表示を義務づけました。しかし、これらの「表示指定成分」を配合しないアイテムを「無添加」として広告した商品もあり、多くの商品でそれに代わる似た成分を配合して販売していたことがあります。

後には「パラベンフリー」 や 「防腐剤無添加」をうたうアイテムが登場し、「ノンケミカル化粧品」「ケミカルフリー化粧品」として、肌に良い進化した化粧品のようにキャッチコピーも打たれました。
とはいっても、防腐剤を全く入れない化粧品は劣化が早くなるため、現実的にはほとんどの化粧品で防腐剤が使われています。「防腐剤無添加」の化粧品には全成分表示に記載義務がある防腐剤に代わって他の防腐効果のある成分が配合されています。化粧品は未開封で3年間の品質保証が必要であり、そのためには何らかの防腐剤が不可欠だからです。

「ケミカルフリー化粧品」は化学合成された成分が入っていないというイメージがありますが、現在では化学合成した成分を全く使わない化粧品を作ることはできないともいわれているため、全く含まれていないとは考えず、丁寧に成分を見て選ぶようにしましょう。

他にも「ノンアルコール」「オイルフリー」「紫外線吸収剤フリー」といった表現も正しく理解する必要があります。

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