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結局、界面活性剤は肌に悪いの?皮膚刺激になり得ますが悪ものではありません。

界面活性剤は肌に悪いのか

結論から言いますと、界面活性剤は一概に肌に悪いとは言えません。それでも皮膚刺激になり得るものなので、肌トラブルを起こした人、敏感肌の人は使用を控えてください。

界面活性剤が肌に悪いものかどうかは、肌の質によって変わるといえます。肌トラブルを起こす成分になれば、その人にとっては肌に悪いものです。
確かに界面活性剤は肌に刺激を与えますが、ほとんど刺激のないものから、やや強く刺激を与えてしまうものなど多様です。
界面活性剤は使いやすく扱いやすい化粧品にする目的で配合しているため、全ての商品から排除することは難しいでしょう。

界面活性剤とは?

化粧品に使われる水と油。みなさんご存知の通り、両者は混ざり合わず分離してしまう性質を持っています。水は水で集まり、油は油で集まってしまいますね。界面活性剤はこのふたつをうまく分散させてくれるのです。

界面活性剤はひとつのつの分子に水に馴染みやすい「親水基(疎油基」と油に馴染みやすい「親油基(疎水基)」を持っています。このことから水または油が細かな粒子になって、もう一方の中に分散することが可能となります。これを「乳化」と言います。
乳化は水と油が完全に溶け合っているのではありません。

乳化には”型”がある

水の中に油が分散した状態をO/W型といい、油の中に水が分散したものをW/O型と言います。乳液やクリームはO/W型、ウォータープルーフの日焼け止めなどはW/O型のものが多いです。
両者の見分け方ですが、肌に塗布して水で洗い流してみましょう。水で流れればO/W型(水の中に油が分散)です。これは肌についている外側に水があることで水に馴染んで流れるためです。
その逆で、流れなければW/O型です。

親水基が陰になったり陽になったり

界面活性剤の親水基の部分が水に溶けて陰イオンになるものや陽イオンになるものがあり、概ね4つに分けられます。

  • 陰イオン…アニオン型(刺激は比較的弱い)
  • 陽イオン…カチオン型(刺激はやや強い)
  • 両性イオン…アンホ型(pHにより変化・刺激は弱い)
  • 非イオン型…イオン化しない(ほとんど刺激がない)

化粧水や乳液、クリームなどに使われる界面活性剤は刺激がとても弱いもの、ほとんどないものが使われています。刺激が強いものはトリートメントやコンディショナー、制汗剤などに使われることが多いです。ベビー用品や高級シャンプー、高級リンスなどは刺激が弱いものが使われる傾向にありますので、気になる方はシャンプーやリンスを変えるという方法もありますね。(「〜ベタイン」という成分名がヒントです。)

このように、界面活性剤は本来混ざり合わないものを馴染ませる働きの成分です。化粧品を肌に馴染ませてくれたり、皮膚の汚れを取り除いて水で流せたり、油で拭き取るのを助けてくれます。
肌に刺激を感じる場合は、界面活性剤不使用の化粧品がおすすめです。

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