ヒアルロン酸の種類と特徴「そのヒアルロン酸で合っていますか?」
化粧品のヒアルロン酸は元々天然のものが使われていましたが、大変高価であることから、最初のころは医薬部外品や高級化粧品にしか含まれていませんでした。後に乳酸菌のような微生物を使った発酵法(バイオ)によって大量生産することができるようになりました。
現在ほとんどの化粧品で発酵法で生成されたヒアルロン酸が配合されており、さらにはヒアルロン酸は分解してサイズを小さくしたり、他の構造を結合させて機能を高めたりして、多様な種類のものがつくられています。
みなさんがヒアルロン酸の効果を期待してコスメを購入される時も、目的としている効果が期待できるヒアルロン酸配合の化粧品を購入することが大切です。どのようなヒアルロン酸が使われているかは、成分表示で確認することができます。
化粧品に使われているヒアルロン酸の機能例
基本のヒアルロン酸
ごく普通のヒアルロン酸で「ヒアルロン酸Na」などと記載されています。グリセリンとの併用でさらに効果を発揮しますが、べとつき感が気になる人も。
高保湿型のヒアルロン酸
「アセチルヒアルロン酸」「カルボキシメチルヒアルロン酸」などと記載されています。少しだけ油とのなじみを付加して、水を取り込む能力を高めています。アセチルヒアルロン酸はスーパーヒアルロン酸という愛称で呼ばれることがあります。
吸着型のヒアルロン酸
イオンの力で肌表面に吸着し、洗っても流れにくい特徴を持っています。「ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム」がその例です。
修復型のヒアルロン酸
油との馴染みやすさを付加し、バリア機能の改善に貢献します。「加水分解ヒアルロン酸アルキル(c12-13)グリセリル」などがあります。
浸透型のヒアルロン酸
サイズが小さく、角層の奥深くまで浸透します。「加水分解ヒアルロン酸」と記載されています。