アミノ酸
アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、グルタミン酸、クレアチン、セリン、チロシン、プロリン 他 |
よく配合されているアイテム | スキンケア(SkinCare)、ボディケア(BodyCare) |
---|---|
期待できる効果 | シワ |
天然の保湿成分
アミノ酸はもともと肌や髪が豊富に持っている天然のうるおい成分で、コラーゲンの原料でもあります。アミノ酸の分子量は小さく、コラーゲンの約1/3000の大きさで角層内に浸透するため、洗顔などで失われた角層内部のアミノ酸を補い、肌本来のうるおいに戻してくれます。
アミノ酸は水分を吸着する性質があり、肌をみずみずしく保ち、うるおいバリアで肌の水分の蒸発を防ぎます。その結果、肌をなめらかに保ち、シワやたるみを防ぐ働きがあります。また、細菌やウイルス、汚れなどからも身体を守っています。
傷んだ髪も守りますが、うるおいを保持する力が弱く、湿度が下がると保湿力も下がることがわかっています。
NMFとアミノ酸
肌の角層にある天然保湿因子(NMF)の40〜52%はアミノ酸でできています。NMFに含まれるアミノ酸の種類は約17種類で、表皮の細胞が角層細胞に変わるときに、細胞の中にあるタンパク質が分解されてできます。
最も多いアミノ酸はセリンで、全アミノ酸の約30%を占めます。次いでグリシン、アラニンが多く、合わせると55%にもなります。コラーゲンを構成するアミノ酸はグリシンが約33%を占め、体内ではセリンから作られています。肌にもともとあるる成分を補いたいときは、セリン、グリシン、アラニンといった成分名がヒントになります。
アミノ酸と美容、健康の関係
人の身体には20種類のアミノ酸からできていると言われ、そのうち9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、身体の中では作れないため、毎日の食事から摂る必要があります。
すなわち、これらは年齢に関係なく食事によって永久に摂り続ける必要があり、良質なタンパク質を摂ることで補うことができる美容成分だといえるのではないでしょうか?
必須アミノ酸 (全9種) | 体内で作れず、蓄えることができないため、毎日の食事から摂るべき栄養素。 | バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、リジン(リシン)、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン(トレオニン)、ヒスチジン |
---|---|---|
非必須アミノ酸 (全11種) | 体内で作られる。 | アルギニン(小児では必須アミノ酸に含まれる)、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸 |
アミノ酸配合の化粧品と界面活性剤
一般的にアミノ酸が配合された化粧品は保湿力が高く、弱酸性で肌に優しいと言われています。例えばラウロイルグルタミン酸Naなど、アミノ酸系の合成界面活性剤が配合されたものが多く、ほとんどのケースで肌に優しく低刺激です。ただし、敏感肌や赤ちゃんの肌では、しっとりした後に肌の上に残るアミノ酸系界面活性剤が肌バリアに影響して、乾燥させてしまうこともあるため、お肌に合わないときは界面活性剤を見直しましょう。