セラミド
ヒト型 | セラミドEOP、セラミドNG、セラミドAP、セラミドNP |
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植物型 | コメヌカスフィンゴ糖脂質 |
擬似型 | セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド |
動物型 | ウマスフィンゴ脂質 |
よく配合されているアイテム | クレンジング、スキンケア、UV、ボディケア |
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期待できる効果 | シワ |
水と油がミルフィールのように交互に重なり合う「ラメラ構造」はセラミドが脂質でありながら水になじみやすい性質を持つために作り出される独特な構造です。
人の肌では、角層細胞が並ぶ隙間を埋める細胞間脂質のほとんどがこのラメラ構造でできており、角層内部の水分をしっかりと挟み込んでとどめることができます。また、このラメラ構造は水分の蒸発や、化学物質、雑菌などが皮膚内部に入るのを防ぐバリア機能も強化しています。
セラミドはスフィンゴ脂質という特殊な脂質です。加齢や過度な洗顔などで減少すると、乾燥、肌荒れ、バリア機能を低下させるなどの肌トラブルにつながります。
化粧品でセラミドを補うことで、角層内のラメラ構造を補修し、乾燥肌や敏感肌を改善できます。
セラミドはうるおいを維持します。セラミドを失うと、角層の水分は80%低下すると言いますから、角層の水分のほとんどがセラミドであることが分かりますね。
セラミドは肌の水分を保ち、皮膜をつくって細菌の侵入や水分の蒸発を防ぐバリア機能の補助をします。しかし、生まれ持ったセラミドはストレスや加齢で減ってしまい、一般的にうるおいが大きく減少する40代以降では肌表面にかさつきが目立つようになります。
化粧品に配合されるセラミド
化粧品に配合されるセラミドには、動物から得られる動物型、ヒトにあるセラミドに構造を似せて作られたヒト型、植物由来の植物型、合成で作られる擬似型セラミドがあります。
動物型、ヒト型は高温でないと溶けない、価格が高いなどで配合量を増やすことは難しいという課題があります。
植物性や擬似型は肌馴染みは劣りますが、価格が安く配合もしやすいため、高配合化粧品を作りやすいメリットがあります。
動物型 | 馬などから抽出 | 馬スフィンゴ脂質 |
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植物型 | 米、こんにゃく、トウモロコシ、大豆、ヒマワリ、パイナップル、ユズなどから抽出 | コメヌカスフィンゴ糖脂質など |
ヒト型 | ヒトの肌にあるセラミドの構造に合わせて酵母からなどからつくったもの | セラミドEOP、セラミドNG、セラミドAP |
擬似型 | セラミドの分子構造に似せて化学合成したもの。中でも右の成分はヒト型と同程度の水分保持機能がある | セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド |