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ヒアルロン酸

基本型ヒアルロン酸
高保湿型アセチルヒアルロン酸Na、カルボキシメチルヒアルロン酸Na
吸着型ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム
修復型加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル
浸透型加水分解ヒアルロン酸
よく配合されているアイテムスキンケア(SkinCare)、UV、ボディケア(BodyCare)
期待できる効果保湿、シワ

真皮に存在するヒアルロン酸

ヒアルロン酸は化粧品の成分としてよく知られていますが、体内でも人肌の真皮を中心に存在し、水分を含んでクッションのように働きます。真皮にはコラーゲン、エラスチンもあり、これら3つは肌の弾力を保つのに欠かせない成分の代表です。

化粧品としては保湿を目的に使われます

ヒアルロン酸はムコ多糖類のひとつです。多糖類は水を吸収して膨らむ性質がありますが、ヒアルロン酸も、肌につけると肌の表面にある角層にとどまり、水分を抱え込んでふくらみます。ヒアルロン酸は2000倍〜6000倍もの水分を抱え込める保湿成分です。また、肌表面の水分蒸発を防ぎ、潤いを長時間キープする働きがあります。
コラーゲンはタンパク質でできており、少量の水しか抱えられないため、あまりふくらみません。コラーゲンがヒアルロン酸の水分を奪わないことで肌表面の水分が高まり、肌の乾燥を防ぎます。

化粧品に配合して塗ることもできれば、サプリメントに加工して体内に取り入れたり、美容業界では注射することもあり、美容成分としてはあらゆるところで活躍しています。高い保湿力によって肌のうるおいを守り、キメを維持することができるのです。

ヒアルロン酸の質感

ヒアルロン酸はペタペタとした質感と表現されることがあり、0.01%でもとろっとした感触がありますので、化粧品では使い心地の調整にも使われます。
化粧品に配合されるヒアルロン酸自体は粉状で、原料は化粧品に配合しやすい1%水溶液で売られています。化粧品の中にはこの1%水溶液を原液として販売していることもあります。

加齢によりヒアルロン酸は減少します

ヒアルロン酸は赤ちゃんのころに一番多く持ち、30代から急に少なくなって、40代では赤ちゃんのころの半分に、そして60代では1/4(25%)にまで減少すると言われています。

ヒアルロン酸に期待できること

ヒアルロン酸が少なくなるとハリや弾力がなくなりますが、ヒアルロン酸を角層に浸透させることで肌の乾燥を防ぎ、ハリを回復し、シワ、たるみなどの予防が期待されます。

よくある勘違い

ヒアルロン酸は真皮層に存在しているため、化粧品のヒアルロン酸も真皮層で働くと思われていますが、化粧品成分が浸透するのは角質層までとされています。スキンケアにおける保湿とは、肌の化粧品の間に水分を保持させるものです。
肌(角層)に十分な水分を保持させ、上から乳液などの油分でカバーすることで乾燥から肌を守ることができるのです。

ヒアルロン酸の生成

化粧品のヒアルロン酸は、ニワトリのトサカなどの動物から得られる天然のものがありますが、貴重で大変高価です。当初は非常に高価であることから、医薬部外品以外では高級化粧品にしか含まれていませんでした。その後、例えば乳酸菌のような微生物を使って発酵法(バイオ)で大量生産することができるようになり、現在でもほとんどの化粧品で発酵法のものが配合されています。

現在、ヒアルロン酸は分解してサイズを小さくしたり、他の構造を結合させて機能を高めたりして、多様な種類のものがつくられて、目的別に化粧品に配合されています。どのようなヒアルロン酸が使われているかは、成分表示で確認することができ、基本のヒアルロン酸、高保湿型、吸着型などの種類で分けられています。

ヒアルロン酸の種類と特徴「そのヒアルロン酸で合っていますか?」

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